松浦 恵子(大分大学 医学部 教授/副学長)

研究者、教育者、副学長、母親・・・ いろんな顔があると、世界は拡がる
別府市出身。
別府青山高校、大分医科大学を卒業、内科研修の後、大分医科大学で病理学の研究をして大学院卒業。
その後2年半のジュネーブ大学留学を含めて病理学の基礎研究を続け、2015年より現職。
また2011年より大分大学男女共同参画推進室長(旧 女性研究者サポート室長)を兼任し現在に至る。

患者を救うため、次世代の研究者のために

研究医としては、患者さんを救うことができるのではないかということがモチベーションとなっています。また、男女共同参画推進により、次世代の研究者のために、その研究環境を整え、活躍できる社会を作ることも大切だと考えています。

生きている社会や「キャラ」がひとつでないほうがいいという言葉に励まされ

何事であれ、両立というのは困難を伴います。育児と研究、研究と大学運営、教育と研究など、多くのことを一度に行わなければならない場面が多いと感じます。そんなとき、以前「シロクマのことだけは考えるな!-人生が急にオモシロくなる心理術ー」著者の心理学者、植木理恵さんの講演を聴いて、その人の生きている社会や「キャラ」が一つでないほうがよいという言葉が励みになります。ひとところが折れても他の世界があるので大丈夫なのだそうです。また一つの事だけをしているより、多くの社会を自分の中に持っていると、世界も広がってきます。さらに、時間が限られているからこそ、本当に自分がやりたいことが見えてきます。それを少しずつでも諦めずに続けることが大切だと思います。

一番大切なのは、感謝と思いやり

人生の中で、重きをおかなければならないことは常に変化します。私は、どんな時でも選択肢が多い社会、どの選択肢を選択しても当たり前の社会であるべきだと考えます。そして仕事に対するモチベーションを、量は増減しても持ち続けること、何かの分野で輝き、次世代につなげていくことを目指してほしいです。ただし感謝や思いやりはどんな場合も必要であり、本当はそれが一番大切なのではないかと思っています。

素敵な研究者・技術者たちとの出会いで世界が拡がる

ものづくりの分野に、どれほど多くの方がいらっしゃるか、一生会えなかったかもしれない素敵な研究者・技術者等にお会いするだけで、世界が広くなります。そして自分の持っていた考えが解きほぐされ、改められたり気付かされたりします。それは素晴らしい体験です。

[Advice for you] 好奇心とこころのアンテナが大事

道はいくつもあって、一度決めても、違う道が開けてきたり、思わぬ方向にすすむこともあります。頭と心を柔らかくして、うまくいかないからとやめてしまったり諦めたりしないことが大切です。好奇心と広いこころのアンテナを持っていてほしいと思います。