信岡 かおる(大分大学 理工学部 准教授)

協力し合い、理解し合えるパートナーの存在でワークライフインテグレーションを成立
北海道出身。
2000年北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学専攻修士課程終了後、大分大学工学部応用化学科(現在の大分大学理工学部。2017年に改組)に着任。
博士(薬学)、薬剤師。
2012年度大分大学女性研究者奨励賞最優秀賞受賞。

予想外の結果が出た時、そうなった理由を考えるのは面白い

初めて自分で設計した分子がイオン液体となった時の感動は忘れられません。また、通常、薬や材料の合成と細胞等での効果の確認は別のグループで行いますが、私のグループでは両方を行います。これにより、的確な分子設計やデータの理解に繋がります。自分の予想していた結果が出たときに限らず、別の珍しい結果が出ても自分の予想が外れていたのにもかかわらず嬉しいし、そうなった理由を考えるのはとても面白い作業です。

今が一番苦しいけど、きっと乗り越えれた時に何が大切かがわかる

他大学の教員である夫が単身赴任のため今が一番苦しい時期で、仕事と家庭、体力、時間のバランスがとれていません。女性大学教員が夫婦同居を望むのはけしからん、独身か別居が当然という厳しい意見を多々いただく今が岐路だと思います。もしこれを乗り越えられるなら、私が悩んだ時には何が大切かを明確に示してくれ、私に研究を続けてほしいと言い続けてくれる夫の存在、そして数少ない周りの理解者のおかげと思っています。

互いに理解しあい、チームとして共に階段を上がっていく関係

ワークライフバランスは壊滅状態にありますが、夫も研究者のためか、ワークライフインテグレーションとしては成立していると思います。既婚女性研究者のパートナーの大多数が同じ研究者というデータがあります。互いの研究に協力したり、リフレッシュしたり、理解し合い、チームとして共に階段を上っていく関係は次世代のダイバーシティ構築において重要ではないでしょうか。

ニーズや応用面での視点、取り組み方を吸収

私の研究は主に基礎研究であるため、企業の方と共に研究することで現場のニーズや応用面での視点や取り組み方を学びたいと思います。また、大学内でも他学部の先生の研究とコラボすることで今回のプロジェクト以外の今後の研究展開のきっかけにもなったら面白いと思います。

[Advice for you] 頑張りすぎずにちょっと背伸びしよう

ダイバーシティの取組が必要なように、現在でも女性が仕事を持つことや自由に生きることに否定的な人や環境が周囲には存在します。それに負けて自分を押し殺して後悔をするより、思い切って冒険をしてみてください。頑張りすぎると疲れてしまいますが、ちょっとの背伸びならできるはずです。