城戸 照子(大分大学 経済学部 教授)

満足できる一日は上手に焼けたカトル・カールのようなもの
1960年久留米市生まれ。転勤族の子どもとして川之江市、板野郡、高知市、大分市、福岡市で育つ。
九州大学文学部で西洋史を、経済学研究科で西洋経済史を学ぶ。
夫1人娘1人。1991年より大分大学に奉職。

「働きがい」には仲間が大事

研究仲間の研究にかける情熱によって、自分も奮い立つところはあります。議論したり情報交換をしたりも大事です。ともに勉強する仲間がとても大事だという意識、何かの共同体に帰属しているという意識は、やはり働きがいにつながります。

火種を感じたら、話し合いで「初期消火」

準備不足や緊張で失敗することは、仕事の数だけあります。いつか楽になるとは考えていませんが、次の仕事に向けて気持ちが切り替わるように「無事之名馬」とばかり、走り続けようとしています。
仕事にせよ家族との関係にせよ、苦しいのは自分ができることと要求されることにギャップがある時。仕事は背伸びして追いつこうとしますが、家族との関係ではコミュニケーションをとろうとします。火種を感じる時は、とにかくしっかり話し合って「初期消火」に努めます。

ワークライフバランス、それは時には生焼け、時には焦がすことも

カトル・カール(4つの4分の1)という、粉、卵、バター、砂糖が同量のパウンドケーキを思い出します。学生のため(教育)、家族のため(育児家事介護)、自分のため(研究)、そして生きるため(主に睡眠)と24時間を振り分け、どれ1つ欠けてもケーキは焼き上がらない、つまりバランスをとってもまぜこぜの、美味しい人生というイメージ(たまに生焼け・時に焦げるので注意)。

新しい喜びを夢見て

産学協働で活動すると、実際に社会に直接届けられる何か「新しい喜び」(商品なりサービスなりイベントなり制度なり)を創り出せるかもしれないと夢見ています。教育という仕事は重要ですが、実際に走って成長する主役は学生諸君たちで、私は伴奏して水を渡したり激励したり軌道修正するだけ。何かをゼロから創りだし、社会に手渡せることに憧れを感じます。

[Advice for you] 知らないところで多くの人に支えられている

独りでなければ進まない仕事と、独りでは決してできない仕事があるので、見極めつつ協調性をもって。社会の一員である以上、自分が知らないところで沢山の人に支えてもらっていることを忘れないで。