ごあいさつ
学長挨拶 大分大学長 北野 正剛

本学は、平成29年4月に「ダイバーシティ推進本部」を設置し、推進本部には「男女共同参画推進室」に加え、「若手研究者育成等支援室」、「障がい者等支援室」を新たに設け、多様性を認め、性別に拘わらず、一人ひとりがその能力を十二分に発揮できる大学づくりに取り組んでおります。
平成29年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」では、本学を代表機関とし、共同実施機関の大分工業高等専門学校、フンドーキン醤油(株)、三和酒類(株)、三井住友建設(株)、並びに、協力機関の住友化学(株)大分工場、大分キヤノンマテリアルと共に、研究環境を含めた機関全体のダイバーシティ推進、及び女性研究者をリーダーとした産学連携の共同研究を進めてまいります。
また、その輪を広げ、地域企業等におけるダイバーシティの推進を目指して、「おおいた連携ダイバーシティ推進会議」をたちあげました。
今後、様々な取り組みを予定しておりますが、女性研究者のみならず、本学に在籍するすべての研究者、教職員にとっても、働きやすい職場環境づくりに努めると共に、ダイバーシティの推進は、地域社会における「知の拠点」としての本学に課せられた社会的使命でもあると認識しております。今後も地域と連携したダイバーシティ推進を大分大学の特色として展開してまいりますので、変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
副学長挨拶 副学長(ダイバーシティ担当) 松浦 恵子

大分大学は、平成29年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」に採択されました。
この補助事業は一機関ではなく、企業等と連携して、女性研究者・技術者がリーダーとなる共同研究を軸に、その研究環境整備等を行っていくものです。そのため、一緒に申請していただき共に推進してくださる機関がなければなりませんでした。そこで申請に際し、企業等の方々にお願いし、話し合いを重ねました。その結果、今回の共同実施機関および協力機関の力強いご賛同をいただくことができ、申請に至りました。本事業の採択が決まった時の嬉しさと責任の重さを感じた瞬間を思い出します。
本事業は、「女性研究者・技術者支援」と「働き方改革」の2つの車輪でダイバーシティを目に見える形として実現するものです。ダイバーシティや女性の活躍の行動目標の達成には時間もエネルギーも必要です。一つの機関では困難なことも多くあります。しかし、今回、モノづくりを核として、7機関が一体となってこれらを進めてまいります。大分という地で始める女性研究者・技術者の活躍促進とその環境整備を行います。
女性研究者・技術者がリーダーとなって共同研究グループをまとめ、リーダーシップスキルを磨き成果をあげること、ダイバーシティ研修を通じて働き方改革につなげること、異業種交流によって世界を広げていくこと、こうした小さなステップを地道に積み重ねていきます。そして、6年間の事業終了後には、地域のものづくり企業とその人材育成機関にとって、ダイバーシティが推進され、女性が活躍し、男女ともに働きやすい地域社会の実現につながることをめざしてまいります。さらに共同、協力機関を拡大し、本事業が大分・九州の地に広がる活動も続けていきたいと思います。どうぞ皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
事業紹介
平成29年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業
ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)とは研究環境のダイバーシティを高め、優れた研究成果の創出につなげるため、 各機関・地域の特色を踏まえた、女性研究者の活躍推進に向けた機関としての目標・行動計画を設定・公表し、以下の内容の取組を支援するものです。
- 女性研究者・技術者のライフイベント及びワーク・ライフ・バランスに配慮した研究環境の整備
- 女性研究者・技術者の研究力向上のための取組
- 女性研究者・技術者の積極採用
- 研究中断、あるいは離職した女性研究者・技術者の復帰・復職支援
- 女性研究者・技術者の上位職への積極登用に向けた取組
補助事業期間
事業期間は6年間 平成29年度~平成34年度(国からの補助金は平成29年度~平成31年度の3年間)
産学共にまだまだ男社会である大分で、大分大学は共同実施機関と協働して、女性研究者・技術者をリーダーとした産学連携研究を展開します。 大分大学と全共同実施機関は、各々の機関内の既存の男女共同参画推進体制を産学連携型のダイバーシティ推進体制へと変容させ、その機能を強化します。 大分地域に関係した教育研究機関、企業、及び関係団体等が、互いの異なる多様な組織文化を意図的に交流させることで、単独の組織ではできなかった新しい価値を生み出す産学連携型ダイバーシティ推進の仕組みを確立することを目的としています。また、この実践協働体において、女性研究者・技術者をリーダーとした産学連携研究の展開により、女性研究者・技術者が主役となった地域創生の推進を目指しています。
申請機関、共同実施機関及び協力機関
申請機関 | 国立大学法人大分大学 |
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共同実施機関 | |
協力機関 |
組織体制
運営体制
所属 | 氏名 | 役割(平成30年4月1日) |
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副学長(ダイバーシティ担当) 医学部医学生物学 教授 | 松浦 恵子 | プロジェクトリーダー |
学長補佐(COC+推進担当) 理工学部共創理工学科応用化学コース 教授 | 石川 雄一 | スーパーバイザ― |
経済学部 地域システム学科 教授 | 城戸 照子 | サブリーダー (ダイバーシティ担当) |
経済学部 社会イノベーション学科 教授 | 渡邊 博子 | サブリーダー (ダイバーシティ担当) |
経済学部 経営システム学科 准教授 | 松岡 輝美 | |
医学部 医学英語教育学講座 准教授 | 大下 晴美 | サブリーダー (共同研究担当) |
福祉健康科学部 理学療法コース 准教授 | 浅海 靖恵 | サブリーダー (共同研究担当) |
理工学部 創生工学科機械コース 教授 | 濱川 洋充 | |
理工学部 創生工学科機械コース 助教 | 堤 紀子 | |
理工学部 共創理工学科応用化学コース 准教授 | 平田 誠 | |
理工学部 共創理工学科応用化学コース 准教授 | 信岡 かおる | |
理工学部 共創理工学科応用化学コース 助教 | 鈴木 絢子 | |
総務部 部長 | 奥山 敏之 | |
ダイバーシティ推進本部 コーディネーター | 川端 千賀 | |
ダイバーシティ推進本部 コーディネーター | 川村 香南 | |
ダイバーシティ推進本部 コーディネーター | 大塚 めぐみ |
本事業の基本理念
共同研究
共同研究実施機関 | テーマ |
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独立行政法人国立高等専門学校機構大分工業高等専門学校 | 金属材料の強度に及ぼす水素の影響 |
フンドーキン醤油株式会社 | 大豆関係の研究 |
三和酒類株式会社 | 需要予測モデルの構築 |
三井住友建設株式会社 | 住環境性能向上に向けた研究 |